社会医療法人 健友会 上戸町病院

日本医療機能評価(Ver6.0)認定  厚生労働省指定基幹型臨床研修病院  卒後臨床研修評価機構認定病院 救急告示医療機関

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初期研修のご紹介

はじめに

上戸町病院では2004年に医師臨床研修が義務化される前から卒後研修を開始し、104床という小規模病院の特色を生かしてこれまで多くの医師養成を行ってきました。2009年からは現行の「基幹型臨床研修病院」として、毎年研修医の育成に取り組んでいます。

研修プログラム紹介

患者さんとその家族の幸せなくらしのために、将来の専門にかかわらず患者さんに責任をもち学び続ける姿勢と総合診療の基本的な能力をあわせもった医師を、小病院の特性を生かして育成します。
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当院では専門別ローテートではない総合診療形式での研修が中心となるため、呼吸器、循環器、消化器などの臓器は問わずcommon disease全般を診ることができます。その中で1人の患者さんを総合的に診る能力が養われます。また1人の患者さんが複数の疾患を併せ持っていることも多いため、指定の疾患経験目標のうち約90%(合格は70%以上)を経験することが可能です。

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当院では病棟、救急、外来、訪問診療のすべてを経験できます。だからこそ、救急で診て、入院させて、退院の後外来でフォローする、といった1人の患者さんを研修医が継続的に診ることが可能となります。外来においては「発熱」や「咳」などの紹介ではないフレッシュな患者さんを最初から診ることができるため、臨床推論の力が身につきます。訪問診療では、長崎らしい街並みの中を、自宅での生活までみることができます。

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その人の抱える病気だけではなく、その人がもつ考え方や感情、その人を取り巻く家族や地域などの背景を理解したうえでケアの方針をたてます。当院では複雑な背景を抱える患者さんも多く、指導やカンファレンスを通して複数の医師や多職種スタッフと相談しながら「人を診る力」を養います。

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研修医の数が少ない小病院だからこそ、指導医とのマンツーマンの手厚い指導が受けられます。朝には一緒に病棟回診で身体診察を学び、夕方にはカルテ回診をして治療方針など話し合います。また研修医の先生たちはそれぞれ個性があるため、それを生かしながら個別の先生に合わせた指導を行います。

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スタッフ同士の顔と顔のみえる小さな病院だからこそ、医師だけでなく多職種スタッフにもそれぞれの得意分野を教えてもらいます。その中で本当の意味で総合的な力量が育ちます。

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2年間のうち約1年間が総合診療研修となっているため総合的な力量がみにつきます。また他病院で外科、救急、小児科、精神科などの経験をすることでそれを補完しています。もし研修医が臓器別専門科を経験したい場合は、選択研修の期間の範囲内でオーダーメイドにプログラムを組むことができます。地域医療では長崎ならではの「離島医療」が経験できます。

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小さな病院なので雰囲気がよくとてもアットホームです。医局では全員の誕生日はお祝いすることになっています。また季節ごとに流しそうめんパーティーや鍋パーティー、BBQなどを楽しみます。

ローテーション例

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協力病院・診療所一覧

教育方法

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よく診る症候やcommon diseaseに関するレクチャーを行っています。また「コミュニケーション」などの疾患以外のスキルについても教育しています。

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実践的なシナリオに基づいて、リアルな人形を使いながら「ショック」や「意識障害」などの主訴に対して体を動かしながら実際に対応をしながら学びます。

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複雑な事例に関して医学的情報だけでなく、その人の考えや、どんな家族構成でどんな生活をしているかなど、その人の背景を含めて方針を検討するカンファレンスを毎週実施しています。考え方の枠組みとして「患者中心の医療の方法」を活用しています。

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臨床推論を学ぶカンファレンスを毎週実施しています。診断する力を磨いていくことができます。

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指導医による外来の指導を行っており、研修医の到達度に応じて、指導方法は段階的に調整しています。「発熱」「喘息」などの紹介でないフレッシュな患者さんを最初から診ることができます。必要に応じてビデオで撮影し後で検討する「ビデオレビュー」も行います。

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朝から一緒に病棟回診を行いながら、実際に患者さんをみて方針を検討したり、身体診察のスキルを学んだりします。

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毎日夕方にカルテの前で患者さんの方針について相談します。その中で診療計画をたてる能力を身につけていきます。

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毎月研修医と指導医で到達や課題を確認し、経験したことの振り返りをしています。指導医との振り返りで新しい「気付き」が生まれることは少なくありません。振り返りを通して成長は一層促進されます。