上戸町病院の取り組み
じん肺・アスベスト
じん肺は「世界最古」の職業病です。
昭和5年に業務上の疾病として記載されており、昭和35年には最初の「じん肺法」が制定されています。
我が国では、鉱山や炭坑等はほとんど姿を消していますが、建設業・運輸業・道路やトンネル工事等の粉じん作業はなくなっていません。
じん肺は、決して「過去」の病気ではないのです。
長崎民医連とじん肺診療
昭和52年の設立当初より長崎民医連の病院・診療所では、積極的にじん肺診療に取り組んできました。
長崎県は歴史的にも(現在も)造船業・窯業等が盛んであり、さらに数多くの炭坑を有しており、じん肺患者さんが数多くおられます。
しかしその一方では、じん肺のことを知らないままに過ごしている(埋もれている)患者さんも多いのです。
アスベストに関して
2006年9月以降、アスベストの輸入・製造等は禁止となりましたが、過去に使用したアスベストが大量に残存しているのです。
除去作業や建築物・車両・船舶の解体作業等では、新たな粉じん曝露の機会もあります。
アスベスト初回曝露から、肺がん・中皮腫発症までの平均潜伏期間が40年以上であることを考慮すると、今後アスベスト関連疾患が増加することには疑いの余地がないのです。
心当たりはありませんか?
以前(あるいは現在)の職場で、粉じん作業に従事されたことはありませんか?
頑固な咳・痰・息切れ等でお悩みではありませんか?
あなたのお知り合いに、そのような方はいらっしゃいませんか?
お心当たりのある方は、どうぞお気軽にご相談下さい。
まずは、受診してみましょう!「じん肺・アスベスト診療外来」
新規のご相談につきましては同法人 大浦診療所へご相談ください。
社会医療法人健友会 大浦診療所 095-821-1367
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